ナンバリングの分解・メンテナンス

必要があったので,某フリマサイトでナンバリング(2台セット)を買った.非常に安価であった.インクパッドを交換し,試してみたところ,一つ(MAX 609)は問題なくはっきりと印字できたが,もう一つのUCHIDA C-7は印字がはっきりしておらず,かすれる.そこで,本体を開け,メンテナンスを試みた.

なお,ナンバリングを分解して整備する様子は,日本語インターネットでは見つけられなかった.参考になればうれしい.

はじめの状態

見た目,汚れている

印字は下のようにかすれがあった(000031,000030とか).

分解

これは組み立て時の写真なので活版がきれい

早速インクパッド,底面(ネジ4本で止まっている)を外し,肝心の表蓋?を開ける.そして中央に見えているピンを,本体をひっくり返したり,テープでくっつけたりして取る.そうしないと,腕がとれず,活版を外せない.

その後,グリップ(ねじ込んであるだけ),押しバネ(取るのが大変なCリングが抑えている),固定レバーなどを外していくと,やっと活版がとれる.

清掃

活版は非常に汚れていたのでまるごとベンジンにつける.

その後,ハブラシでこすって汚れを落としていく.なかなか手強いので応援にパーツクリーナーも呼んだ.

そうこうしているとこれだけベンジンが汚れた.なるほど長い間使い込まれたのだろう.ついでに,他の部品も洗浄する.

これは再組み立てした後の写真

それなりにきれいになった.必要そうなところ(活字,可動部など)に機械油をさす.これをしておかないと後でさびる恐れがある.

再組み立て

分解時と逆の手順で組み立てる.

表蓋?を外し,最大限レバーを下ろし,抑えバネを外した状態

いったん組み立てたあと,1桁目でなく2桁目の番号が送られるようになってしまった.よく観察したところ,1桁目抑えが溝からずれていたので直したらちゃんと動くようになった.

完成

だいぶはっきりと印字できるようになった.機構はとてもよく出来ているが,分解自体はそこまで難しくなかった.これからも活躍してもらう.

なにかあったら

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